クリエイターのためのストーリーの作り方
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目次
どんな人向けの書籍
『物語を広げるだけ広げたけど閉じることができない』と悩んでいる方、『ストーリー構成のスキルを向上させたい』と考えている方にお勧めです。折れ線グラフ(図)でストーリーの流れ(テーマを達成しているかどうか、チェンジポイント)を把握する手法を学ぶことができます。
目次紹介
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ストーリー分析
テーマを、〇〇からの脱却と定義し、主人公がテーマ脱却を阻害する環境から、導く者に誘われ旅(ストーリー)にでます。
主人公は旅の中でテーマを達成するためにアクションを起こしますが、敵対する者がいるため、対立(ドラマ)が発生し、紆余曲折しながらゴールに向かいます。
テーマに対するドラマの動きを折れ線グラフでデザインする方法が紹介されています。 -
ヒューマンドラマを作る
『フルハウス』『ウォーターボーイズ』『スラムドッグ$ミリオネア』『プラダを着た悪魔』『ロッキー』の事例が紹介されています。
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ミステリードラマを作る
『セブン』『羊たちの沈黙』『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の事例が紹介されています。
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恋愛ドラマを作る
『街の灯』『ローマの休日』『マディソン郡の橋』『マンマ・ミーア!』の事例が紹介されています。
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アクションドラマを作る
『酔拳』『ダイ・ハード』『007 ドクター・ノオ』の事例が紹介されています。
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ファンタジードラマを作る
『マトリックス』の事例が紹介されています。
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コメディドラマを作る
『ハングオーバー!』の事例が紹介されています。
内容紹介
ストーリーの流れやキャラクターの考え方、チェンジポイント(テーマの達成度が変化するポイント)以外にも、各ジャンルを面白くするためのポイントが紹介されておりますので、サマリしておきます。
ヒューマンドラマを面白くするプラス要素
- 家族ドラマは、どれだけひどい家族を描けるか
- 人生の指針を示せるか
ミステリードラマを面白くするプラス要素
- 「謎」そのものが主人公
- 「自分にも起きるかも」という意識がドキドキ感を生む
- 被害者は「弱い存在」であること
恋愛ドラマを面白くするプラス要素
- 起こることは、すべて相手が原因
- 「運命の出会い」だから結ばれる
- 集団の中で二人きり
アクションドラマを面白くするプラス要素
- 成長の証=修行による師匠&親越え
- 強さは「肉体的強さ」と「精神的強さ」に分かれる
- ただ暴れるのではなく、なぜ暴れるのかを考える
- 主人公の成長によって、周りも成長する
- ピンチによって展開を進める
ファンタジードラマを面白くするプラス要素
- 「少しだけ」見た事のない世界を体験させること
- 必ず試練を設けよ
- 先端技術に敏感になること
コメディドラマを面白くするプラス要素
- ギャグ行動によってストーリーが進むのがベスト
- 極端なキャラクター、状況、設定を作る
- 展開を飛ばす